ステータスを求める

バブル崩壊後のことを考えると、今の日本経済はその頃よりは安定していると言えます。経済状況を悪くするような出来事もありましたが、とりあえず今は新卒の就職率も9割ほどになっていますし、就活生にとっては安心出来るような環境にはなっているのではないでしょうか。
就職率を考えると、リーマンショック以降経済状況がまた悪くなったので就職率も下がり、その後少し上向きになってきたかと思えば、東日本大震災でまた下がってしまいました。それから数年経った今、就職率が上がっているのは評価していいことだと思います。震災直後は新卒に限らず、特に東北の方ではたくさんの人が職を失いました。それは直接被害に遭った人もそうですが、間接的に職がなくなってしまった人もいます。内定が取り消されてしまうなんてことは珍しい話ではありませんでした。今では東北復興のために必要な人手の求人情報が多く出ていますが、あまり集まらないようです。
最近の若者の傾向として、地方から東京など首都圏に上京して東京で働きたい、という人が増えてきていると聞きます。数年前に派遣村というのも話題になりましたが、彼らに本当に仕事がなかったかと言うと決してそうではなくて、地方の求人情報には見向きもせず、東京で良い条件で働きたいと職を選んでいたからああいった状況になったのです。東京という最先端の場所で働き、居を構えることが彼らのステータスなわけです。分からなくもないですが、そういった若い力を東北復興などに生かすことが出来れば、とつい思ってしまいます。

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